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2013/06/24/

SARTORE受注会の商品説明

アップがえらく遅れてしまいました。

もうご存知だとは思いますが6月29日までSARTOREの秋冬新作ブーツ受注会をしておりまして、

商品の説明をさせて頂きます。

まずは言うまでもないかも知れないこちら

SARTORE/SR2400

SARTOREの定番中の定番ブーツ。

カラーは写真のブラック、キャメル、それに加えサンプルはないのですが(申し訳ありません)ダークブラウンを展開します。

細部に至るまでとにかく美しい1足。

コバの張り出しは控えめに、つま先を濃くした加工も丁寧です。

横から見るとより形の美しさが伝わります。やや厚めのソールに薄いつま先のバランスはメンズライクであまりレディスでは見られないディティール。端正な雰囲気が伝わります。

アンティーク感溢れる金具やベルト部分のデザインも非常にシャープ。後姿にもブランドらしさが感じられます。

アウトソールは縫い目を隠した仕様になりました。

縫い目からの水の浸み込みを防ぐ仕様でもあるのですが既製品のグッドイヤーウェルト製法の靴ではあまり使われない手法です。恐らく手作業で革をソールに張るので実は手が込んでいます。オーダーメイドやハンドメイドの靴で使われているディテイールなのです。

しかも淵色変えてるし。凝ってるなー、としみじみ思ってしまいます。

素材はカーフ、子牛の革です。牛革の耐久性にプラスしてキメが細かく細かいシワが入りにくい素材です。

 

続きましては同じ素材を使った初めての扱いとなるこちら。

SR2426

こちらは写真のダークブラウンとブラックを展開します。

グラウンド初のハイヒールSARTORE。いかがなものでしょう。

ヒールは高さがありますが(8.5cmあります)しっかりとした太さがあり安定感があります。

つま先は非常にすっきりとした印象。コバの張り出しがないマッケイ製法で底付けされておりソールの厚みもなくこちらは女性的な印象があります。

これは写真では分かりにくいのでぜひとも店頭で確認して頂きたいのですがコバを丸くなるよう削っています。

機械は使いますがこれ、人の手で微妙に調節しないとできませんし均等にとなると難しく手間なのです。

SARTOREのそれはとても綺麗に磨きこまれています。艶があるんですよ、ソールに。

この丸みがあるから甲回りからつま先にかけてとても美しく見えるような気がします。

靴全体としては全く飾りのないシンプルなデザインなのでどんなお洋服とも相性がいいのではないでしょうか。

 

ローヒールでもあります。徹底してシンプルな1足。社内1番人気の代物です。

SX 547

こちらはブラックと写真のバーガンディ(いい色です)の2色展開。

社内の人気の理由はいろいろあるんですが最たる理由は革にあります。

こちらはとても厚みがある革が使われています。バケッタレザーでしょう。成牛の革を完全に天然の原料を使ってなめし、染め上げたレザーです。近年では作る過程で有害物質が全く出ない事からエコレザーとしても重要視されています。

昔ながらの伝統的な手法で作られるので時間がかかり、革の細かい傷やしわはあえてそのまま残っています。しかしながらそうであるがゆえの風合いの良さがあるのも確かです。デザイン面でもしっかりとしたヒール、ややそり上がったワークブーツのようなつま先など少し無骨さのある作りにも合っていると思います。

この革の最たる特徴は丈夫さとエイジング。伸びが少なく、形崩れしにくい革で使い込むほどに自分の足に馴染んでいく事を感じられます。

その上色味は深く、革の艶も増していく。クリーム塗るのもいいですが何もしなくても艶も深みも出てくるでしょう。革本来の特徴を全て残して作られているので革好きの方には堪らないものだと思います。この革をロングブーツで使うというのは本当に贅沢です。

履き口は斜めにカットされ膝が曲げやすく当たりにくいように配慮されています。素材がしっかりしていて固くても歩きやすいデザインです。

ソールも見て唸る感じなのですが植物性の染料で染め上げているので革の風合いが丸々残っています。

これもほとんどの靴で見られない物です。

ソールとアッパーだけとれば100年前の靴と言っても良いほどに伝統的な素材で作られたブーツです。新商品というより新品のアンティークと思って頂いた方が正確かも知れません。こういうの好きな方いますよね?

 

どうでしょうか?

SARTOREの良さは長く愛用できる飽きのこないシンプルなデザイン、美しい形の中に革の質の高さや過剰ではないハンドクラフトの存在を感じられる所にあるのではないかと思います。それは使うことで革がエイジングして自分の足に靴が馴染んでくる過程でも体感できるように思います。

ま、とにかくいい物です。1度見てみて下さい。履きにいらして下さい。我々が何か言う必要もなく良さは分かって頂けるかと思いますので。

 

船場店 田中

 

 

 

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