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official blog
ショセ前田氏インタビュー第一弾< ~chausserを始めたきっかけ編~ >
こんにちは!早いものでショセ受注会から一週間が経ちました。
当日はたくさんの方に足を運んでいただき、本当にありがとうございました!!
講習会も大盛況のままに終えることができ、スタッフ一同いまだ達成感の余韻に浸っております。。
受注会2日目の朝。
お店の開店前に集まるスタッフ数名・・・そして、ショセのデザイナー・前田氏。
実は今回は講習会だけではなく、もうひとつのとある企画が進行されていたのです。
ショセの受注会もありがたいことに4回目を迎えることだし、何かいつもと違うことがやりたい!
せっかく足を運んでくださるみなさんにもっと受注会っていいな、って思ってもらえればと初日に革の講習会を開催しました。
ですが、足を運んでくださるのは前田氏も同様で。。
いつも東京からはるばるこの受注会のために来て下さっているのです。(本当にありがとうございます!)
そこで、もっと深く“chausser”というブランドの魅力に触れればと、 グラウンドスタッフによる【 前田氏へのインタビュー会 】をこっそりと開催いたしました!
…と、前置きがかなり長くなってしまいましたが、 そろそろ本題へ移ろうと思います!
今回はインタビュー第一弾< ~chausserを始めたきっかけ編~ >と称しまして、 前田さんがchausserをはじめるにあたっての経緯をお伝えしますね。
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前田氏インタビュー第一弾
< ~chausserを始めたきっかけ編~ >
―― “履く人がいつまでも愛着の持てる靴”をブランドコンセプトに掲げられているショセですが、その言葉のとおり、経年変化し、履くごとに革の表情を楽しめる魅力的な靴を多くつくられています。そういった靴をつくろうと思ったきっかけや経緯を教えてください。
(前田氏/以降:前)ショセを始める前はメンズで別のブランドとしてやっていた時期が2年弱あるんですが、そこからレディースも始めるにあたってショセというブランドを2000年に立ち上げました。
もともとトラッドやアンティークな家具が好きだったのでこういう風なものをつくりあげていきたいというのはぼんやりとあったんですが、それがはっきりと見えたのは画家ノーマン・ロックウェルの絵を見たときでした。
ロックウェルの絵では30~60年代ぐらいの当時アメリカで生活していた人たちが描かれているんですけど、その人たちが履いている靴がものすごくリアルに描かれていて。
それを見たときに、こういう靴が作りたいんだなっていうのがぱっと閃いたというか、今までぼんやりしていたものが明確になりました。 なので、そういった靴をつくるにはどういう素材を使えばいいのか、っていう風に考えたときに、ナチュラルコードバンやバケッタレザーをを取り入れるようになり、製法も長く履けるというところで、はじめはグッドイヤーウェルト製法を中心にやっていましたね。 今はちらほらあると思うんですけど、当時はレディースでグッドイヤーの靴っていうのはほどんどなかった。
<chausser・デザイナー前田洋一氏>
―― ではロックウェルの絵を見て、レディースでもメンズっぽい靴を始めようと思ったんですか?
(前)そうですね。レディースを始めようと思ったときに、エレガントな靴は方向性として違うな、自分の世界観ではないなっていうのがあって。トラッドをベースにしたものをどういう風にレディースに落とし込んだときに上手く表現できるのかなっていうので、ロックウェルの絵がイメージにはありました。
―― 今でこそメンズライクなデザインの靴を女性が履くのは一般的になりましたが、それこそ前田さんが靴づくりを始められた当初は多くなかったと思います。なぜそこに方向を向けられたんですか?
(前)自分が好きだから、これかなって感じでした。
こういうメンズっぽい靴を女の人が履いてもいいんじゃないか、履いてもらえると嬉しいなっていう感覚だったと思います。
―― その時にイメージする特定の人物像やモデルはいたんですか?
(前)具体的にはいないですね。 ただ、ロックウェルの絵で女の子がサドルシューズを履いてたりだとか結構あるんですけど、そういう雰囲気っていいなとは思いました。
<サドルシューズを履く女性の絵>
出典:http://www.michaelarnoldart.com/Norman_Rockwell.htm
―― ショセの靴はデザイン的にもアメリカントラッドといった雰囲気がありますが、ロックウェルの絵に出会う前からそういう雰囲気は好きだったんですか?
(前)靴で言うと一番好きだったのはイギリスの靴ですね。
アメリカの靴もいいんですけど、ちょっと野暮ったいというか。すごく頑丈でいいとは思うんですけど。
イタリアの靴は男からするとちょっといやらしい感じがする。
ちょうどいいのがイギリスだった。造りもしっかりしていて、シルエットとかを含めて見るとイギリスの靴が一番かっこいいなと思いました。 コテコテなアメリカの靴というよりかは、ちょっとヨーロッパに寄ったほうが好きでしたね。
―― たとえば定番のC247など、トゥが丸くてノーズが長いデザインの靴にそういったイギリスっぽさやトラッドな印象を感じます。
デザイン面の影響はそういったところから受けているんですか?
(前)トラッドをレディースでやりたいと思ったときに、既にそれを取り入れたブランドはいくつかあったんですよね。
でもそれってメンズの木型をそのままレディースに落とし込んでいるところがほとんどたったと思うんです。
レディース用に木型をアレンジしていない。つまり、サイズが変わっているだけなんですよね。
それだとなんかちょっとつまんないなっていうのはあって。
レディースのトラッドでも、女の人から見てあんまり男っぽくならないようなものにしたいなっていう想いもあって、レディース用の木型は作りました。その時に捨て寸を長くしたらよりシルエットも格好よく見えたりするのかな、っていうのでノーズの長いデザインのものが多いと思います。
メンズをそのまま落とし込んじゃうと捨て寸の短いカチッとした普通のトラッドな靴になってしまうので。
そうならないように、トラッドでも女性らしさが出るようにと、今でも木型は特にそうしています。
(次回に続く…)
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いかがでしたでしょうか。。
第一弾から盛りだくさんだったと思います!
ブランドの経緯やchausserの靴に対する前田氏の想いが伝わりましたでしょうか…!
次回は<制作アイデア編>、4/27(木)更新予定です!
お楽しみに!!