- 2021年3月
- 2021年2月
- 2021年1月
- 2020年12月
- 2020年11月
- 2020年10月
- 2020年9月
- 2020年8月
- 2020年5月
- 2020年4月
- 2020年3月
- 2020年1月
- 2019年11月
- 2019年10月
- 2019年9月
- 2019年7月
- 2019年6月
- 2019年5月
- 2019年4月
- 2019年3月
- 2019年2月
- 2019年1月
- 2018年12月
- 2018年11月
- 2018年10月
- 2018年9月
- 2018年8月
- 2018年7月
- 2018年6月
- 2018年5月
- 2018年4月
- 2018年3月
- 2018年2月
- 2018年1月
- 2017年12月
- 2017年11月
- 2017年10月
- 2017年9月
- 2017年8月
- 2017年7月
- 2017年6月
- 2017年5月
- 2017年4月
- 2017年3月
- 2017年2月
- 2017年1月
- 2016年12月
- 2016年11月
- 2016年10月
- 2016年9月
- 2016年8月
- 2016年7月
- 2016年6月
- 2016年5月
- 2016年4月
- 2016年3月
- 2016年2月
- 2016年1月
- 2015年12月
- 2015年11月
- 2015年10月
- 2015年9月
- 2015年8月
- 2015年7月
- 2015年6月
- 2015年5月
- 2015年4月
- 2015年3月
- 2015年2月
- 2015年1月
- 2014年12月
- 2014年11月
- 2014年10月
- 2014年9月
- 2014年8月
- 2014年7月
- 2014年6月
- 2014年5月
- 2014年4月
- 2014年3月
- 2014年2月
- 2014年1月
- 2013年12月
- 2013年11月
- 2013年10月
- 2013年9月
- 2013年8月
- 2013年7月
- 2013年6月
- 2013年5月
- 2013年4月
- 2013年3月
- 2013年2月
- 2013年1月
- 2012年12月
- 2012年11月
- 2012年10月
official blog
ショセ前田氏インタビュー第二弾< ~制作アイデア編~ >
お待たせしました!ショセ前田氏インタビュー第二弾<~制作アイデア編~>です!
▶ 前回<~chausserをはじめたきっかけ編~>はこちら
ではさっそく行きたいと思います!
- – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – -
前田氏インタビュー第二弾
< ~制作アイデア編~ >
―― ショセの靴を愛用している人はたくさんいらっしゃいますが、みなさん服装の系統が様々であったりします。デザインを起こす際は、日常的に履きやく合わせやすいといったファッションとしての面も意識されてるんでしょうか?
(前)シンプルな靴が多いので、ナチュラルな服にもモードっぽい服にも合う、その人のコーディネートによってうまく合うようになればいいな、という想いはあります。
―― 先ほど、C247はメンズをそのまま落とし込むのではなく木型から変えたとおっしゃられていました。(前回記事参照)他にも定番でヒールのサイドゴアシューズなど、メンズとレディースが合わさったようなデザインがありますが、そういったアイデアが生まれるのはどんな時なのか教えてください。
(前)職業柄いつも考えてはいます。ふとした時に思いついたものはメモしていますね。サンプル作成の時期に入ると2、3日自宅に籠って、考えていたものを自分の中で構築します。これはいらないかな、これは必要かな、とアイデアを添削してシーズンのコレクションにしていってます。
なのでこういう時にアイデアが浮かぶ、という決まった感じではないです。 トレンドを追う商品でもないですし、日常の中で履いてもらいたい靴なので、特にテーマは設けていません。
―― トレンドはあまり意識してつくられてないということでしょうか?
(前)皮や素材では流行があるので、そういうのは皮の展示会で気になったものを、この素材は自分だったらこういう風に使うかなっていうのは発想して取り入れたりしていますね。
<インタビュー陣(左)とchausser・デザイナー前田洋一氏(右)>
―― アイデアは日常から少しずつ出てきたものから絞り込んでいるとのことでしたが、 今回の新作はどういった考えのもとでデザインされたのでしょうか?先ほどおっしゃっていたようにテーマは特に決められていないんですか?
(前)毎シーズンのテーマはよく聞かれるんですが、特に設けていないです。
なぜかというと、靴って小さいじゃないですか。デザインする面積も小さい。その中に何かテーマを落とし込もうとすると、制限がかかりすぎて表現しづらくなる。
それは(テーマを設けるのは)自分にはできないなっていうのであまりテーマとかそういうのは決めてないです。
そもそも靴自体が機能性とかを考えると色んなデザイン面に制限があるんですよね。この機能を活かすにはここはこうしちゃいけないとか、こういう風に作らないといけないとかっていう制限があるので。そこにさらにテーマを加えてしまうと何も考えられなくなってしまう。
なので、よりシンプルなものを作りたいなとか、そのシーズンに自然と出てくる気分やアイデアで作っています。今回の新作みたいに、イタリアのカーフを見てこういう風に使ってみたいなっていう、素材から発想するパターンもありますね。
―― 洋服や他のものに比べて靴は身に付けるスパンが長いと思うんですが、その中でもショセの靴は特に“長く履ける”というのが特徴であると思います。 その辺はテーマとか関係なく、やはり長く使ってもらいたいという前田さんの想いからきているものなんでしょうか?
(前)そうですね。長く履いてもらえるってことはトレンドとかと関係のないところでもあるので。作るときに一番重要視するのは木型なんですけど、木型が良くなければいくらデザインが良くても“良いもの”にはなっていかないんですよね。
木型が良ければシンプルなプレーンな靴でも格好良く見える。そういうところでまず木型は重視しています。
はじめにこういう靴を作りたいなというイメージがなんとなくあって、今度はそれを逆算していくんですよ。この靴を作るためにはこういう木型が必要だな、製法はこれがいいな、それにはこんな素材が必要だなと。
で、さらに今度は履きこんだあと、作ったものがこうなってほしいっていう先を考えるんですよね。
そこからまた逆算してっていうのを考えながらやっています。
―― デザインの段階で履き込まれた形をイメージされているんですね。コードバンとかもそういったプロセスで使われているんでしょうか?
(前)そうですね。コードバンはまさに、履きこんだ靴をつくるにはこういう素材、っていうところからナチュラルコードバンとかは使っています。
(次回に続く…)
- – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – -
履き込まれた先のことを考えてつくられているショセの靴。
実際に履き込んだときに前田さんが想像した通りになることもあれば、想像以上の出来になったりと、良い意味で期待を裏切られるものもあるのではないでしょうか。
でもそれってその人の履き方次第だと思うので、こういう話を聞くとより大切に履きたい、育てたいと思ってしまいますね…!もの作りって奥が深いです。。。
次回はショセ前田氏インタビュー第三弾、とっても気になる<~2017AW新作編~>!!
更新は5/2(火)を予定しております。
今まだインタビューの音声をすべて文字に書き起こせてないんですが、次回でやっと半分といった感じになりそうです。
はたして全何弾になるのか…?書いている本人もわかりません!
ぜひぜひ最後までご購読くださいね!!